丸太の外周にあたる白太(しらた:木材の樹皮に近い白い部分、逆に中心部分は赤く赤身と呼ばれる)を落して行きます。これを白太落しと呼びます。
同じ杉でも白太と赤身では木材の性質が全く異なり、赤身のほうが遥かに耐久性に優れています。栩葺板の生産工程でも屋根材に向かない白太の部分は真っ先に取り去られます。
この白太落しは玉切りした材料の切断面にナタを当てて、木槌(きづち)でたたいて切り落としていきます。切るというより割るといった感じで、割り箸を割るようにいとも簡単に割っていきます。切り落とした白太は無駄にならないよう、さまざまな方法で再利用が図られます。
玉切りして白太落しをした原木は、荒割として6等分されます。割った姿がちょうどミカンの断面そっくりなことからミカン割りとも呼ばれます。
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