栩葺板(とちぶきいた)の製作については、地方によっては多少名称や工法が変わりますが、島根県出雲地方で行われている製作方法のご紹介をします。
栩葺板は杉の丸太から製作します。直径80cm?90cmほどの杉の大木を輪切りにしたところから始まります。
箱根関所では、栩葺には杉を使用していたことが明らかとなっています。
箱根関所復元工事では、原木に秋田杉の丸太が使用されています。
丸太の直径は80cmほどもある大材で、木目がしっかりと詰まったほれぼれするような良材です。まずは、この立派な原木をチェーンソーで切断します。木材に対して直角となるよう気をつけながら切断し、輪切りの状態にします。
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