関所こぼれ話 / 箱根関所あれこれ
昔の火消しは壊し屋
厩(うまや)の中には、いろいろな消火のための道具がしまわれていました。火の粉を払う大きな団扇、水を入れてそのまま火に向かって投げる桶、そして鎌や熊手、鳶口(とびくち)などです。江戸時代には、この鎌や熊手、鳶口を使って、火事が燃え広がらないようにと、周辺の家や物を壊してしまいました。