箱根関所完全復元への道のり / 箱根関跡保存整備事業 / 伝統技術も復元する
伝統的な建具2
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 箱根関所で最も一般的な建具は引き違いの板戸です。建具の縦と下の3方に枠を設け、正面に幅30cmほどの幅広の杉板を貼っただけのいたってシンプルなものです。材料には杉を使用していますが、建具の下の桟(摺桟=すりさん)だけは松を使用していたことが判明しています。
 これは、松が油分の多い木材であり、板戸の滑りをよくする効果があると考えられることや、雨がかりの絶えない部材であることを考慮すれば、この部分だけ水に強い松材を使用し、その他は扱いやすく豊富な杉材を使用していたことは非常に理にかなったことであるといえます。
 箱根関所の建具は特に目立った装飾はないのですが、関所らしく質実剛健なさまが特徴的です。シンプルですが奥深い、箱根関所の建具にはそんな面白さがあります。